エアロコとバテロコ

前回の記事でペーパーキットを作ろうかな?というフラグを立てていましたが・・・その後の1ヵ月で完成したのはこの2両です。
スケールは1/48のOナローのエアロコとバッテリーロコ(→バテロコ)です。
エアロコは圧縮空気、バテロコは蓄電池で駆動する機関車で、主に鉱山で産出される鉱石を坑道から運び出すために使われていたようです。

 

まずはエアロコの方から。
トーマモデルワークスさんから先月に発売された3Dプリント製のキットです。
組み立て済みの動力ユニットも付属し、説明書は箱のラベルに印刷されたQRコードスマホで読み取り、Web上にアップされているものを参照するようになっています。
レールの幅は9mmでこれはNゲージの線路を使って走らせることが可能です。
このジャンルも面白うだなと思いキットを積んでいるのですが、手軽に始められそうなキットが発売されたので早速作ってみることにしました。

 

組み立て・・・と書きましたが、部品点数も少なくあっという間に形に。
3Dプリントのキットを組み立てるのは初めてでしたが、プラモデルと同じような感覚でサクサクと作業を進めていくことができました。
タンクの部分は積層痕が気になったので、600番と800番の神ヤスで丁寧に磨いておきました。

 

お次はバテロコ、こちらはGRANDT LINEというアメリカのメーカーのプラキットです。
以前にヤフオクで入手したもので、説明書によると「特定の機種ではなくバテロコと言ったらこんな感じだよね?」というスタイルで模型化したとのこと。
以前に豊橋や熊野で見た紀州鉱山のバテロコに比べるとかなり大型のタイプとなるので、こちらはいつもの?Oナロー(16.5mm)として製作していくことにしました。

 

各部品の合いが良く、特に躓くことなく組み立てが完了。
バッテリーの部分の手すりはモールドだったのですが、それだと寂しいので0.3mmの洋白線を曲げて立体化しておきました。

 

 

キットには動力ユニットが付属していなかったので、アルモデルのアルパワーを組み込むことにしました。
アルパワーHO-24.5Aが軸距も大きさもぴったり収まりそうだったので床板?の部品を「コ」の字型にくり抜き、取り付けができるようにしています。

 

組み立てが終わったので塗装。
下地には例によって例のごとくクレオスのプライマーサーフェイサーを一吹き。
以下、主に使った塗料です。

 

エアロコのタンク:RLM65ライトブルー(クレオス)
エアロコの台枠:ジャーマングレー(クレオス)
バテロコ:ネービーブルー(タミヤ

 

塗料が乾いたらタミヤウェザリングマスターで適当に砂や埃っぽい汚れをまぶし、最後にプレミアムトップコートのつや消しを吹いて塗装は終わり。
塗装が割と綺麗にできたので、ウェザリングはこってり汚さずにあっさり目の仕上げとしてみました。

 

 

突然ですが、これはバルケッタというメーカーのカーモデル用のメーターのデカールです。
トーマモデルワークスさんのTwitter(←X?)の投稿にチラッと写っており、気になったので調べてお取り寄せしたものです。
エアロコもバテロコも計器盤のモールドがあり、ちょうど良さそうな表現が思いつかなかったのですが、偶々ツイートを見つけて使ってみることにしました。
ささやかですが1/48スケールっぽい細密さは出せたかな?。

 

最後に運転手の確保。
タミヤの1/48MMシリーズのアメリカ歩兵前線休息セットに入っている立ち姿の人形が良い感じだったので採用。
アクリジョンを適当に筆塗りして、米軍から鉱山へ転職してもらいました。

 

晴れて完成の図。

 

久しぶりにOナローの車両を作って思ったのは、HOナローの程よく小さい感じもOナローの程よく大きい感じもどっちも好きだなということ。

となると、やりたいことが山積みになってしまうのですが、そこに溺れるのも楽しいので、少しずつ手を付けていきたいと思います。

 

(終わり)