ポーターの機関車と雨宮の客車

レイアウトを完成させた後、5月が終わるまでに完成できそうな車両キットの製作を進めていました。
半年以上レイアウトの製作を進めていたのでリハビリ?と積みの消化が目的です。
機関車と客車で編成にしてどこかにあったかもしれない軽便鉄道を仕立てていくことにします。

 

 

先に手を付けたのは客車から。
ナローガレージさんから発売されていた雨宮乙型三等客車のキットです。
キットの内容はレジン製の車体と、台車やカプラー、窓用のセルとなっています。
製作するために必要なパーツが最初からすべて揃っているのはありがたいですね。

 

屋根と床板は反りが出ていたので修正することにします。
電気ケトルで沸騰させたお湯を口の大きな空き瓶(例えばインスタントコーヒーの瓶など)に入れ、その中に部品を浸して歪みを矯正していきました。
反りの修正が終わったら、各パーツのバリをデザインナイフのカンナ掛けと耐水ペーパーによる研磨で削り取り、瞬間接着剤を使用して箱に。
実はデッキの部分が若干下向きに歪んでいるのですが、そこを直そうとするとパーツが破損しそうだったのでそのままにしています。

 

車体が完成したので塗装へ。
最初にクレオスのプライマーサーフェイサーを塗り下地としています。
その後は屋根のグレー→マスキング→車体の白帯→マスキング→車体→マスキング→デッキ、の順に塗装を進めました。
マスキングの工程が面倒でちょっとめげそうになりましたが、きれいに塗り分けることが出来たので頑張った甲斐がありました。

 

※使った塗料
屋根のグレー:軍艦色(2)(クレオス)
車体の白帯:レーシングホワイト(タミヤ
車体:艦底色(クレオス)
デッキ、床板:ジャーマングレー(クレオス)

 

車番はアルモデルの自由形鉄道インレタ【2】から適当に拾った車番をクリアデカールへ転写したものを貼り付けています。
最初はそのままインレタを貼ろうとしていたのですが、木目の部分で文字が崩れてしまいそうになったのこのような方法を採りました。
最後に台車とカプラーを取り付け、車体と床板を組み合わせたら完成です。

 

客車が出来たので続いては機関車を作っていきます。
作るのはトーマモデルワークスさんのポーターサドルタンクのプラキットです。
実はナローを始めた5年ほど前に「1号機」として一度作ったのですが、その1号機は実家の親にあげたので今は手元には残っていません。
前回は初版のキットで動力ユニットも自分で組み立てる必要があるキットでした。
今回はその後に発売された動力ユニット組み立て済み版を2代目の1号機(→シン・1号機)として製作していきます。

 

組み立ては特に躓くことなくサクサクと進めることが出来ました。
少しでも見栄えを良くするために、ランナーから切り出したらゲートとパーティングラインはすべて削り落とし、手すりと配管、汽笛の引き紐は真鍮線で追加しています。
サドルタンクに載るベルはランナーから切り出す際に力の加減を誤って破損してしまったので、ナローガレージさんのパーツに置き換えました。

 

金属の部分にプライマーを塗り、黒を塗装。
色差しを済ませたらナンバープレート、銘板、窓セルを貼り付けて上回りと下回りを合体したらあっという間に完成しました。
前回はつや消しで仕上げたのですが今回はちょっとやってみたくなったので半光沢で。
日々のメンテナンスで綺麗に磨き上げられ大切に使われている・・・というイメージになったかな?と。

 

というわけで、晴れて完成となりました。
客車と機関車、実際の作業期間の合計はそれぞれ4日ほどで併せて1週間程度で形にすることができました。

架空の軽便鉄道として、レイアウトで走らせて遊んでいきたいと思います。

 

(終わり)