三重交通松阪線の機関車と客車を作る(3)

今回からはデ61のお供の客車、サニ420の製作を進めます。
松阪線にいた6両のうち、窓枠が一段窓(サニ422、424)と二段窓(サニ423、425、426)のタイプが混在していたことが手持ちの資料から確認できました。
1両だと寂しいのと編成に少しでも変化を付けたいので2両まとめて作っていきます。

 

 

1両分のキットの内容です。
他に屋根、車体、床板、カプラーを固定するネジが付属します。
これにGMの旧型気動車用の台車を用意すれば最低限必要な部品を揃えることが出来ます。
が、指定されている台車は長く品切れとなっており入手が困難。
そこで、中古品で入手した鉄コレ10弾(←キハ04系統がラインナップの弾)から台車だけもぎ取って使うことにしました。
鉄コレとGMの台車は車体への固定方法がほぼ同じで互換性があるのでこの方法を採っています。

 

まずは車体から組み立てます。
必要な部品をランナーから切り出します。
手すりとドアノブ、テールライトを追加するため、取り付け用の穴はこの時に開けておきます。

 

説明書に従い、折り曲げるところをきっちりと直角で曲げて組み合わせて車体を箱に。
妻面はRが付いているので自分で曲げる必要があります。
手元にあったクレオスの塗料の瓶(アクリジョンとか水性塗料の小瓶)に部品を当てて曲げたところぴったりのサイズに曲げることが出来ました。

 

屋根と床板も組み立てます。
これは1両分の部品。
屋根の上にはトルペード型のベンチレーターが付いていたので取り付け用の穴を開けておきます。

 

車体と同様、折り曲げる部分を直角に曲げてサクッとはんだ付け。
よくできた設計のおかげで特に悩む箇所はありませんが、屋根の両端となるホワイトメタルのパーツとRが揃うように曲げておくと後に行う継ぎ目埋めの作業が楽に進められるかと。

 

ホワイトメタルの部品は多少のバリがあるので耐水ペーパーで軽く削り落として屋根に接着します。
継ぎ目には多少の隙間ができるので瞬間接着剤をパテ代わりに盛って埋めておきます。
真鍮とホワイトメタルの組み合わせでダブルルーフの屋根を作り上げるこの構成はよく考えられているなと思いました。
屋根が全てホワイトメタルだと、重心が高くなり走行中に横転してしまいそうな不安を感じそうですが、このようにすれば軽量化が図れるのでその不安も無いのかな、と。

 

部品を取り付けていきます。
使った部品は以下の通りです。

 

・テールライト:エコーモデル No.1724 客車用テールライト(座付)
・ドアノブ:エコーモデル No.1728 ドアーハンドル(引戸用) ※塗装後に取り付け
・ベンチレーター:アルモデル C3002 トルペードベンチレーター
・カプラー:マイクロトレインズ 1025

 

カプラーは軽便ならやはり朝顔タイプを使いたいところ・・・ですが、ナックルタイプのカプラーの方が色々と取り回しがしやすいので過去作も含め、このタイプにしています。
今回のキットでは妻面の裾がカプラーと干渉するので、ニッパーで大まかに切り欠いてヤスリで残りを削り落としてカプラーが嵌まるようにしています。

 

デ61で残っていた細かいパーツ、客車はトラス棒の部品と0.3mmの洋白線を折り曲げて製作した手すりをそれぞれ取り付けて3両分の生地完成の図。
(ちょっと時間が飛びました。)


これで無事に塗装することが出来る状態までやってきました。
夏の終わりが始まって来たのか分かりませんが、何やらこの先の天気が不安定な感じなので隙を見て少しずつ塗装を進めていきます。