西武山口線タイプの客車を作った話

(本日2回目の更新です。)


松阪線を作っていたのですが、塗装の段階に入ってから天候が悪くなり、なかなか塗装ができない日々が続きました。
その間、じっとしているのは時間がもったいないので何かできないかな?と考え、行きついたのがこの題材です。

 

思いついた発端は今年の年末にトミーテックから西武山口線の「おとぎ電車(←バテロコ&客車)」が発売されることです。
当然、実物は見たことが無いのでちょっと調べてみると、SLが牽引する列車とおとぎ電車が並んでいる写真を見つけました。
おとぎ電車とSLを模型で並べてみるのがちょっと面白そうだな、と思いサクッと作ってみることにしました。

 

 

材料その1、猫屋線の木造客車、ダブルルーフの屋根とデッキの妻板(黒い部品)。
猫屋線カラーを塗り替えて井笠風にできないかな?と思い、塗装を落としてストックしてあったものです。

 

材料その2、アルモデルの猫屋線改造パーツC。
最初見たとき、柵のようなものが入っているのは何故?と思っていたこのパーツを使います。

 

エッチングのランナーからパーツを切り出しました。
右端に転がっている銀色の丸い粒はアルモデルの円盤付テールライトです。
これらのパーツを客車へ取り付けていきます。

 

まずは妻板の加工から。
デッキの柵は0.6mm径、テールライトの取付穴は1.0mm径のドリルで穴を開けます。
柵の取付穴は猫屋線改造パーツに含まれている妻板の内板が穴開けの治具となっているので、それを妻板にぴったりと重ねて穴を開けます。
この時、少しずつ穴を掘る感じでドリルで妻板を貫通しないようにします。
手すりのモールドは無くても良いかな?と思い、削り取っておきました。

 

デッキの内側にも先ほどの内板を治具にして穴を開けます。

 

穴を開け終わったらテールライトと柵を取り付けます。
妻板の真ん中に付ける柵は取付穴が無いので、パーツの断面に瞬間接着剤を塗って嵌めこんでいます。
これを繰り返して3両分、1両につき1時間程度の作業だったのであっという間にここまで出来上がりました。

 

塗装に入ります。
金属パーツがあるのでプライマーサーフェイサーを塗り、乾燥したら側面をホワイトに。
帯の部分は2mm幅に切り出したマスキングテープでマスキングし、タミヤのブライトオレンジで塗装。
マスキングを剥がすと木目の部分にオレンジが吹き込んでいる箇所が何ヵ所かあったのでその部分を筆塗りで修正。
最後に半光沢クリアーを塗って車体の塗装が完成しました。

 

そして、完成の図。
屋根はクレオスの軍艦色(2)、デッキのステップはジャーマングレー、車体のテールライトは赤で塗っています。
床板はそのままだと走行ができないので、カトーのスポーク車輪とカトーカプラーに交換しておきました。

 

客車ができたところで機関車はどうするの?となりますが、トーマモデルの遠厩コッペルがぴったりかな、と。
猫屋線の客車と組み合わせるといい感じのバランス(→1/87よりちょっと大きい?)、かつ山口線のコッペルと同じタイプだからです。
機関車も客車も厳密なスケールモデルではありませんが、並べてみると思った以上に山口線の雰囲気がありますね。

乗ってみたかったなー。


さて、これで松阪線も含めて仕掛かりが一掃できました。
さぁ、次はどうしようかな?